Netflixで配信が始まり話題を集めているアニメ「超かぐや姫!」。
タイトルから「原作は竹取物語なの?」「昔話のリメイク作品?」と気になった人も多いのではないでしょうか。
実際のところ、超かぐや姫!は竹取物語をベースにしつつも、物語や設定を大胆に再構築した完全オリジナル作品です。
本記事では、超かぐや姫!の原作の有無を明確にした上で、
- 竹取物語との共通点
- オリジナル設定として加えられた要素
- ストーリーやテーマの決定的な違い
を比較しながら分かりやすく解説します。
古典として知られる竹取物語と、現代的な価値観で描かれる超かぐや姫!。
両者の違いを知ることで、作品に込められたメッセージ性や魅力がより深く理解できるはずです。
これから視聴する人も、すでに観た人も、ぜひ比較しながら読み進めてみてください。
- 超かぐや姫!に原作があるのかどうかが明確に理解できる!
- 竹取物語と超かぐや姫!の共通点と違いを比較して把握できる!
- オリジナル設定に込められた現代的なテーマや魅力がわかる!
超かぐや姫!の原作は竹取物語なのか?
「超かぐや姫!」というタイトルを見て、原作は竹取物語なのかと疑問に思う人は少なくありません。
結論から言うと、超かぐや姫!は竹取物語を原作とした作品ではなく、完全オリジナルのアニメーション作品です。
ただし、日本最古の物語とされる竹取物語を土台にし、その世界観や構造を現代的に再構築している点が大きな特徴です。
竹取物語をベースにした世界観
超かぐや姫!は、物語の着想源として古典「竹取物語」を明確に意識して作られています。
公式情報でも「日本最古の物語『かぐや姫』×現代カルチャー」と位置づけられており、かぐや姫がどこから来たのか、なぜ月に帰らなければならないのかといった根幹の設定は、竹取物語と共通しています。
実際、竹取物語では光る竹の中からかぐや姫が現れますが、超かぐや姫!でも“光る場所から少女が現れる”という神秘的な演出が踏襲されています。
このように、物語の入口部分や象徴的なモチーフは、古典へのリスペクトを感じさせる作りになっています。
日本最古の物語「かぐや姫」を下敷きにすることで、説明を省きながらも視聴者が物語に入りやすくなる構造が意識されています。
完全な原作再現ではない理由
一方で、超かぐや姫!は竹取物語を忠実に映像化した作品ではありません。
最大の理由は、物語の舞台が近未来であり、現代的な価値観やテクノロジーが強く反映されている点にあります。
竹取物語が平安時代の貴族社会を背景にしているのに対し、超かぐや姫!では仮想空間や配信文化など、現代人に身近な要素が物語の軸となっています。
また、原作のかぐや姫がどちらかといえば受け身で静かな存在だったのに対し、超かぐや姫!のかぐやは自ら運命を変えようと行動する能動的なキャラクターとして描かれています。
この違いこそが、超かぐや姫!が単なる原作付き作品ではなく、現代向けに再解釈されたオリジナルストーリーであることを示しています。
つまり超かぐや姫!は、竹取物語を「原作」としてなぞるのではなく、物語のエッセンスだけを受け継ぎ、新しい価値観を加えて再構築した作品だと言えるでしょう。
竹取物語の基本設定と物語の特徴
超かぐや姫!との違いを理解するためには、まず原点となる竹取物語の内容を押さえておくことが重要です。
竹取物語は日本最古の物語文学とされ、かぐや姫の誕生から別れまでを描いた非常にシンプルで象徴的な構造を持っています。
ここでは物語の中でも特に重要な設定と特徴を整理し、超かぐや姫!との比較につなげていきます。
かぐや姫の誕生と成長
竹取物語は、竹取の翁が山で光る竹を見つける場面から始まります。
その竹を割ると中から小さな女の子が現れ、翁と媼はこの子を天から授かった存在だと考え、大切に育てます。
この誕生の描写は、かぐや姫が人間とは異なる存在であることを強く印象づける要素です。
かぐや姫は驚くほどの速さで成長し、あっという間に絶世の美女へと変わります。
この「異常な成長スピード」は、現実世界の理から外れた存在であることを示す象徴であり、物語全体に神秘性を与えています。
同時に、どれほど翁と媼が愛情を注いでも、やがて別れが訪れる運命を暗示する伏線にもなっています。
求婚者たちへの無理難題
成長したかぐや姫の美しさは都中に知れ渡り、多くの貴族たちがこぞって求婚に訪れます。
しかし、かぐや姫は誰の求婚も受け入れず、5人の貴族に対してそれぞれ達成不可能とも言える課題を出します。
この場面は、竹取物語の中でも特に有名で象徴的なエピソードです。
- 仏の御石の鉢
- 蓬莱の玉の枝
- 火鼠の皮衣
- 龍の首の玉
- 燕の子安貝
これらの課題は、どれも神話や伝説の域にある品ばかりで、結果的に求婚者たちは失敗し、恥をかいたり命の危険にさらされたりします。
この展開には、人の欲や執着を皮肉る教訓的な意味が込められていると考えられています。
竹取物語は恋愛成就の物語ではなく、あくまで人と異界の存在は結ばれないという前提を貫いている点が大きな特徴です。
この求婚エピソードと結末の構造こそが、後世の創作で何度も引用・アレンジされてきた理由であり、超かぐや姫!のオリジナル設定を理解する上でも重要な基準となります。
超かぐや姫!のオリジナル設定とは
超かぐや姫!が注目される最大の理由は、竹取物語を下敷きにしながらも大胆なオリジナル設定を取り入れている点にあります。
古典の物語構造を知っているほど、その違いやアレンジの巧みさが際立つ構成になっています。
ここでは、キャラクターと物語展開の2つの視点から、超かぐや姫!独自の設定を詳しく見ていきます。
キャラクター設定の現代的アレンジ
超かぐや姫!における最大の変化は、かぐや姫そのもののキャラクター像です。
竹取物語のかぐや姫が気品と儚さを備えた受動的な存在だったのに対し、超かぐや姫!のかぐやは感情表現が豊かで、自ら行動し運命に抗う主人公として描かれています。
特に印象的なのが、「絶対にハッピーエンドにする」という強い意志です。
これは、原作である竹取物語の悲劇的な結末を知っている視聴者に対する、明確なカウンターとも言えます。
物語の中でかぐや自身が結末を変えようとする姿勢は、現代的な自己決定や主体性の価値観を色濃く反映しています。
また、育ての親にあたる彩葉との関係性も大きな特徴です。
竹取物語では翁と媼の視点が中心でしたが、超かぐや姫!では女性同士の強い絆と相互依存が物語の軸となっています。
家族愛とも友情とも言い切れない関係性が描かれることで、従来の「姫物語」とは異なる深みが生まれています。
物語展開に加えられた独自要素
ストーリー面でも、超かぐや姫!は大きく原作から逸脱しています。
最大の特徴は、タイムループや時間遡行といったSF的要素が導入されている点です。
これにより物語は直線的に進むのではなく、過去と未来を行き来しながら結末を変えようとする構造になっています。
さらに、舞台設定も現代から近未来へと置き換えられています。
仮想空間での活動、配信文化、デジタル上の評価や承認といったテーマが盛り込まれ、現代人が直面する承認欲求や孤独が物語の背景として描かれます。
これは、貴族社会の権力や名声を風刺していた竹取物語を、現代社会の構造に翻訳したものと捉えることもできます。
また、求婚エピソードも形を変えて登場します。
古典では5人の貴族が無理難題に挑みましたが、超かぐや姫!では不特定多数のファンや視聴者からの過剰な好意として描かれます。
これにより、「選ばれる側の苦悩」や「期待に応え続けることの重さ」といった、現代ならではのテーマが浮き彫りになります。
このように超かぐや姫!は、竹取物語の骨格を活かしながらも、キャラクター性・世界観・物語構造のすべてを再設計した、完全オリジナルの再解釈作品だと言えるでしょう。
超かぐや姫!と竹取物語の違いを比較
ここまで原作である竹取物語の特徴と、超かぐや姫!独自の設定を見てきました。
この章では両作品を並べて比較することで、どこが共通し、どこが決定的に違うのかを整理します。
違いを意識することで、超かぐや姫!がどのような意図で再構築された作品なのかがより明確になります。
ストーリー構成の違い
物語構成の違いは、両作品を分ける最も分かりやすいポイントです。
竹取物語は、誕生・成長・求婚・別れという一直線の時間軸で語られます。
読者は最初から、かぐや姫が人間界に永住できない存在であることを受け入れながら物語を追う構造になっています。
一方、超かぐや姫!では物語がループ構造や時間遡行を含んで展開します。
かぐや自身が未来の結末を知り、それを回避しようと何度も行動を選び直すため、物語は分岐と再構築を繰り返します。
この構造によって、視聴者は「運命は変えられるのか?」という問いを、主人公と同じ視点で体験することになります。
つまり、竹取物語が運命を受け入れる物語だとすれば、超かぐや姫!は運命に抗う物語だと言えるでしょう。
テーマやメッセージ性の違い
テーマ面でも、両作品は明確に異なります。
竹取物語の中心にあるのは、人と異界の存在は結ばれないという普遍的な無常観です。
どれほど愛され、望まれても、かぐや姫は月へ帰らなければならず、人間の執着は報われません。
対して超かぐや姫!が描くのは、関係性を選び直す自由や幸せの定義を自分で決めることです。
血縁や運命、社会的役割に縛られず、「誰と、どこで、生きるか」を自分で選ぶ姿勢が物語全体を貫いています。
また、現代的な視点として、承認欲求や期待の重圧も重要なテーマです。
多くの人から好意を向けられる存在であるがゆえに生まれる孤独は、竹取物語の求婚エピソードを現代社会に置き換えた問題提起と言えます。
このように比較すると、超かぐや姫!は単なる古典の焼き直しではなく、現代の価値観を映すための再構築として竹取物語を用いていることが分かります。
両者の違いを理解することで、超かぐや姫!という作品の意図や魅力が、より立体的に見えてくるでしょう。
超かぐや姫!と竹取物語の違いを比較したまとめ
ここまで、超かぐや姫!と竹取物語を原作性・設定・物語構造・テーマの観点から比較してきました。
最後に両作品の関係性を整理し、超かぐや姫!がどのような立ち位置の作品なのかをまとめます。
結論を押さえることで、作品をこれから観る人にも、すでに観た人にも理解が深まるはずです。
まず大前提として、超かぐや姫!には漫画や小説といった明確な原作は存在しません。
竹取物語はあくまで着想源であり、物語をそのままなぞる「原作付き作品」ではなく、完全オリジナルのアニメーション作品として制作されています。
一方で、かぐや姫の誕生、急成長、求婚、月への帰還といった物語の骨格は竹取物語と共通しています。
これは視聴者が説明なしでも世界観を理解できるようにするための工夫であり、古典が持つ「共有された物語」を巧みに活用した構造だと言えるでしょう。
決定的に異なるのは、物語の結末とメッセージ性です。
竹取物語が避けられない別れと無常を描いたのに対し、超かぐや姫!は運命を選び直し、幸せな結末を掴もうとする意志を物語の中心に据えています。
この価値観の転換こそが、現代版として再解釈された最大のポイントです。
また、舞台を近未来に移し、仮想空間や配信文化を取り入れたことで、
- 承認欲求に縛られる苦しさ
- 多くの人に見られる存在の孤独
- 本当に大切な関係を選ぶ難しさ
といった、現代社会ならではのテーマが浮き彫りになっています。
これらを踏まえると、超かぐや姫!は竹取物語へのオマージュでありながら、その結末に異議を唱える作品だと位置づけることができます。
古典を知っている人ほど違いに気づき、知らない人でも直感的に楽しめる構成になっている点が、大きな魅力です。
「超かぐや姫!は原作が竹取物語なのか?」という疑問への答えは、YESでもありNOでもあると言えるでしょう。
物語の源流は竹取物語にありますが、描かれているのは現代の価値観で生まれ変わった、まったく新しいかぐや姫の物語なのです。
- 超かぐや姫!は竹取物語を原作としない完全オリジナル作品!
- 物語の着想源として古典・竹取物語の要素を採用!
- 誕生や月への帰還など物語の骨格は原作と共通!
- 舞台は近未来で配信文化や仮想空間を描写!
- かぐや姫は受け身ではなく運命に抗う主人公像!
- 悲劇的結末ではなくハッピーエンド志向の物語!
- タイムループなどSF要素を加えた独自構成!
- 承認欲求や孤独といった現代的テーマを表現!


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